2023年の販売は終了しました。

2024年は5月から7月下旬までの販売を予定しております。

これぞ夏のごちそう
産地の浜で味わう生ウニの味

みなさんは“生うに”と聞いてどのような、うにを思い浮かべますか？
お寿司屋さんなどで見かけるような、木箱や板に綺麗に並んでいる姿ではないでしょうか。
あるいは、回転寿司屋さんやスーパーのお惣菜コーナーに並ぶ、比較的リーズナブルなお寿司に入っている軍艦巻きのうにでしょうか。
もしかすると、その強い独特な風味と味わいが苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも、うにの身は殻から取り出されると時間と共に溶けてしまい、その形を長く保つことができません。
そのためミョウバンを添加する事により脱水を行い身崩れを起こしにくくさせています。
ミョウバン自体は野菜のアク抜きや漬物の色を保つためにも使われる無害なものですが、やはり味わいに影響し、渋み、苦味が出てきます。
安価なうにでは、さらに保存性を高め調味するため、うにの本来の味とは離れた独特な香りがするものが多いのです。

欠畑商店の瓶詰め生うには、水揚げしたばかりの新鮮な生うにを減菌処理された吉浜の海水と一緒に瓶の中に閉じ込めただけの、添加物が一切ない採れたままの味わい。
うに本来の甘みと、一粒一粒の食感を感じる事ができます。
採れたてのうには独特の臭みがなく「こんなうに食べた事がない！」との声も頂戴するほど。
これまで食べられなかった方にこそ味わっていただきたい、本物の味です。

生うにのおいしい食べ方

まずはそのままで！

牛乳瓶の中には減菌処理された吉浜の海水が封入されています。
瓶の中身をザルに移し水を軽く切ってお召しあがりください。
水道水などの水洗いは厳禁です。
海水を少し残して口に含むと、海水の塩気と、うにの甘みがほどよく混じり、まるで採れたてのうにそのままの味わいです。
鮮度落ちが早いので、できるだけ商品が到着したその日のうちに、時間をおかずにお楽しみください。

豪華に生うに丼で！

瓶の中身をザルに移し軽く水を切ったら、生うにを贅沢にご飯に盛り、わさび醤油などでお召しあがりください。
刻んだ焼のりとの相性も抜群。大葉を添えて爽やかな風味とともに楽しむのもおすすめです。

漁師さんの食べ方

瓶の中身をザルに移し軽く水を切ったら、うにと味噌を合わせ、弱火にかけます。
うにの汁が残るように火にかけすぎないようにするのがポイントです。
吉浜では「みそうに」と呼ばれる漁師さんの食べ方です。
生うにのトロっとした食感が少し苦手な方や、ナマモノはまだ食べさせられないというお子さまにおすすめです。

厳しい条件を乗り越え
自然の恩恵を受ける漁

リアス海岸独特の入り組んだ地形の岩手県沿岸南部の漁場は、波と風の影響を受けやすく、波風が穏やかな条件の良い日は3ヶ月程の漁期の中で数回程しかありません。
場合によっては時には船が転覆する事もあるほど、危険で条件の厳しい中で、まさに漁師さんにとっては命がけの漁です。
漁にはタモと呼ばれる網のついた竿や、ふたつばと呼ばれる二本鈎の漁具を使い、深いところでは10mを超える海中を目視で採取します。

また、解禁となる日を開口と呼びますが（くちあけとも言います）、あらかじめ決められた開口日でも、気象や波の条件が悪い場合には禁漁となります。

早い地域では4月の後半から漁が始まりますが水温が低いため身入りがいまひとつで、本格的な解禁となる6月から7月頃にはうには色あいと身入りが良くなり、漁の最盛期を迎えます。
8月に入り海水温が上がってくると、うには産卵期に入り身の状態が悪くなってきます。
そのため、1年の中でもわずかに3ヶ月程の短い期間だけに、漁が行われます。
また、翌年の為に、時期を過ぎて乱獲をしないという昔からの海を守る知恵が今も根付いています。

うには鮮度が一番。
地元に近い産地に限定し
選りすぐりを最良の状態でお届けしたい。

“うに”は北海道から沖縄まで全国各地で採れますが、欠畑商店は岩手県産のみを加工しています。
岩手県内でも集荷から加工に至るまでの時間をなるべく短くしたいという事から、近場の山田・釜石・吉浜の3か所に集荷された近海のうにだけに絞り、加工しています。

欠畑商店が入荷するのは多い時で1日300kg。
搬送する水槽は海水温を10℃以下に徹底して（時にはさらに低く5℃ほどです）できるだけ鮮度を保っています。

また、品質にも妥協を許さず、色が均一で美しく、粒の大きさが良いものを厳選し、時には仕入れを見合わせる事もあります。
かつては「なぜ受け取らないのか？」と漁師さんから厳しく言われる事もありましたが、命懸けで採った物だからこそ、地元の良い物を全国に届けたいという欠畑商店の思いを伝え、今では納得していただいています。

印象的な牛乳瓶に
品質へのこだわりをギュっと詰め込みました。

生うにのパッケージに牛乳瓶を使ったのは岩手県沿岸南部が発祥と言われています。
かつては欠畑商店のある大船渡地域では牛乳瓶ではなくプラスチックのパックにうにを並べた物が主体でしたが、近年はユニークなそのスタイルだけではなく、中身がしっかりと見えるような牛乳瓶に入った形態が主流になってきました。
欠畑商店では、色見が良く、形が残っている生うにを一粒一粒丁寧に並べ「見た目の通りうまい！」と思っていただける商品を目指しています。
端正に仕上げた佇まいに添えた中身が見えるラベルも、より良いものを手にしていただきたいと願う、欠畑商店の品質への自信の表れです。